会社員という職業は、時に理不尽なこと、ストレスを感じることが、しばしばあります。
がむしゃらに一生懸命に取り組むことは、得ることも多いですが、苦しいときは特に何のために働くのか、と時折考えることがあります。
以前、会社の役員から、「〜〜〜部の仕事は楽しいか?」と何度か聞かれたことがありました。
答えに困りました。なぜなら、仕事を「楽しい」と感じた記憶が全くないのです。
ただ、仕事を「面白い」と感じることは少なくなく、学びが多く、面白いとは思えます。
しかし、「楽しい」と「面白い」は違います。
仕事が楽しくない、仕事に楽しさを見出せていない、これは不幸なのか?というと、そうでもないと思います。
私が大切にしている1つの考えとして、どんなに困難で辛くても責任感を持ってやり遂げることを重要だと思っています。
これは、楽しむことと同等か、それ以上に価値のある姿勢、だと思います。(苦しむことも非常に多いですが…)
何のために働くのか?
- 自分の夢や目標を実現したい、自己実現
- 将来やりたいことをするためのスキルアップ、転職や学び直し
- 人の役に立ちたい、困っている人を助けたい
- 周囲の期待に応えたい、責任ある仕事をやり遂げたい
- 生活のため、お金のため、生きるため
- 欲しいものを手に入れたい、家や車などの贅沢
- 安定した生活、資産形成をしたい
- 出世して地位を得たい、自分の能力や実績を認められたい
- 楽しく働いて、プライベートも充実させたい、メリハリ
- ただ何となく働く、環境や健康、社会的地位の維持
挙げてみるといろいろとありますね。
ここで、見方・視点を変えてみます。
誰のために働くのか?
- 会社のため?(ステークホルダー含む)
- 社会のため、世界のため?
- お客様のため?(取引先全般、サプライヤー含む)
- 家族のため?(親、家庭、孫など)
- 自分のため?
全て正解だと思います。
「自分のために」が、決して忘れてはいけない、最も重要なことだと思います。
仕事優先、会社優先で、もし家庭環境が悪化したり、自分の健康や生活が破綻したら…
誰が自分を守れるのか、救えるのか…
自分を守れずに、家族を守れますか?会社や社会に貢献できますか?
今、その責任感ですり減らしていることは、自分を犠牲にしていないか?
立ち止まって考えることが必要と思います。
がんばりすぎて、心や身体の健康を損なうことは、誰にでも起こり得ます。
何のために働くのか?という問いに戻ると…
漫然と日々を過ごす、目の前の仕事をこなす…思考停止にならないことが大切だと思います。
これをすることでどうなるのか、何が目的なのか…
自分が・組織が・会社がしていること、しようとしていること、指示や命令が、正しいのか?鵜呑みにせずに疑うことも必要です。
組織の一員としての判断、自分の判断、異なることもあると思います。
本当の「自分」を見失わないようにしたいです。
本当の「自分」を犠牲にして、不本意な「自分」で進むのか?
「自分」を守るには、その判断も必要な時があるでしょう。
でも、「自分」が「自分」でなくなったとき、そんな状況には楽しさも豊かさもないでしょう。
「自分らしさ」と「心の豊かさ」のために働くことができたらいいな、と思います。
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