新型コロナウイルスが引き起こした世界的なパンデミックは、グローバルなビジネス・貿易や一部業種への影響にとどまらず、世界中のほぼ全ての人々の生活や社会のあり方、生活習慣に甚大な影響を及ぼしています。
国をまたぐ人の行き来の制限、マスク着用の徹底、諸外国ではロックダウン、日本においては緊急事態宣言…これによって、不要不急の外出制限、オフィスでは在宅勤務、学校の休校…
特に飲食・サービス業、中小零細企業の事業継続が困難になり、閉店や廃業、職を失う人の増加…挙げだすとキリがないです。
変化とストレス影響
会社員にとっても、影響は少なくないです。
在宅勤務への移行、ウェブ会議の増加、操業できずに休業となったり、顔を合わせないことで進めにくい業務の存在、仕事のやり方・進め方を変えることが不可避な状況。
このような社会変化は、知らず知らずのうちに、人にストレスを与えます。
深刻なメンタル不調に陥る、会社や学校に行けなくなる…
私の職場でも、在宅勤務の時期がありました。通常勤務に戻った際に、私は異変を感じました。食欲不振や睡眠不足(中途覚醒)。さらに症状が進むと、人の話に集中できない、原因不明のじんましん、腹痛や頭痛、倦怠感、喉の違和感など…。病院で検査しても異常なく、結局いろいろと迷った末に心療内科に行きました。ストレス過多で、心の緊張状態が続いているようでした。自分が感じるストレスを認めながら、対処しつつ、日常生活を送っています。
ストレスとの向き合い方
1人で抱え込まないことが重要であることは当然のことですが、人それぞれ、他人には言いにくい・言えない悩みや苦しみがあります。
自分が辛いときに、「苦しい、辛い、逃げたい、どうしよう…」と不安や悩みに感じていることを、自分できちんと認めることが大切です。
仕事や役割の責任感から、無意識に自分の辛さ・苦しみを封じ込めたり、無視したりし続けると、心と身体に異常がでます。辛いという感覚が麻痺します。麻痺させ続けると、心がどんどんおかしくなります。
今日は寒いな、暑いな、晴れてるな、雨だな、ご飯おいしいな、眠いな、疲れたな…と人が当たり前に感じることを、余計なことをやりながらじゃなく、心と身体の感覚で感じる。
休めるならば休む、何かに集中して悩みごとを忘れる時間をつくる。
できるならば、信頼できる人に相談する。
大切な人や身近な人が苦しむ姿は、自分のことのように辛いと感じることもあるでしょう。
でも、自分の辛さや痛み、苦しさの感覚を最も感じることができるのは、他の誰でもない自分だけです。自分の感覚、心や身体の声に耳を傾けて、対処して、自分を守れるのも自分だけです。
辛い・苦しみ、ストレスを吐き出せる環境づくりも必要です。
異変に気づく
一人で抱え込んで苦しんでいる人は、我慢して平気な顔をしている人も多いと思います。
でも、その人らしくないミスが出たり、仕事の進捗が芳しくない、急な休みが増えたり、何かサインがあるはずです。
苦しいとき、困っているときに、話しかけられるのも嫌な場合もあると思いますが、声をかけれそうなときに話しかけてみる、辛さや困りごとを共有できたら、少しは気が楽になるかも…
今の状況がいつ終息するのか、誰にも分かりません。密を避ける必要がありますが、心の距離は適度に保ち、時には助け合いながら、この苦しい状況を乗り越えていきたいと思います。
あなたは自分自身を守るだけでなく、あなたの周囲の誰か、大切な人を救えるかもしれません。
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